浮気を疑うこと、信じること
彼女(妻)が、彼(夫)が浮気しているかもしれない。
そんな疑念で、気持ちがぐちゃぐちゃになったり、自己嫌悪で何も手につかなくなったりしていませんか?
ーーー信じることからしか始まらない。
好きになった以上、信じるしかないーーー
綺麗にまとめて説得するときに、よく使われるフレーズです。
とても大切ですし真理でもありますが、人を信じる「怖さ」を体験した人にはもはやトラウマでしかないでしょう。
その昔、私が妻の浮気を疑って悩み苦しんでいた時に、
彼女に浮気されたあげく別れを告げられたと同僚から相談を受けたことがありました。
慰めるつもりで自分のことを打ち明けたら、こんなことを言われました。
「あなたは、奥さんをただ信じるだけでいいじゃないですか」
その言葉は私の胸の奥にある、少し硬くなった何かを柔らかくしてくれました。
ですが、同僚は心労で会社を辞めてしまって、その後の行方は分かりません。
彼は何も信じられないと話していました。そして信じたいとも。
愛するとは信じること。
そんなことは誰しも分かっています。
時折、こんな言葉とは無縁のような方がいらっしゃるともお聞きしますが、
ほとんどの方は、そう思っている、又はそう思いたいはずです。
ーーーでは何故浮気を疑うのか?ーーー
原因は、自身にあるか、相手にあるかの二通りです。
当たり前だとおっしゃるかもしれませんが、
大切なのは、原因を認識しているかどうかなのです。
自分自身に原因があって疑っているのに相手のせいにしたり、
相手に原因があるのに、自身のせいにしたりと。
これでは、前に進めなくなってしまいます。
まず、原因を突き止めましょう。
①自身が原因であるケース
ア)過去に裏切られた経験が何度もある。
人が信じられなくなってしまい、どこかでまた裏切られるのではないかと不安に怯えています。
年月しかないように思います。
ただ、この場合自分から逃げてしまったり又は相手が相当我慢強くなければ失ってしまいます。
愛する上で一番大切なことが怖いのですから。
イ)自身が相手に何度となく嘘をついている。
自分がそうだから、相手もそうだと決めつけています。
そもそも、嘘をつくことをやめてください。
浮気を疑う以前の問題です。
ありのままの自身を見せない限り、相手も見せてくれません。見せてくれていたとしてもあなたの目が曇っているので見えていません。
ウ)自分自身に自信がない。
よく、自信を持ってくださいと言う方がいらっしゃいますが、自信がない人はみんな何らかの根拠があって自分に自信がないのだから、根拠のない自信を持てる訳がありません。
ただ、相手があなたに愛情を示しているのならば、それは確かな根拠だと思います。
エ)相手を思い通りにしたい。
なりません。
オ)物事を深く考えすぎたり、思い込みが激しい。
自分を大切にしてください。
あまりに考えなさすぎな人よりもいいとは思いますが、
心を守ることを優先しましょう。
思い込みが激しい方は、少しだけ相手に合わせる考え方をしてみませんか?
答えが出るのは時間がかかることなのだと思えたらいいのですが。
独占欲が強いとか、わがままだと言う方もいらっしゃるようですが、
人は多かれ少なかれ愛する人に対しては持ってしまう気持ちですし、独占欲が強くてもわがままな人でも、ちゃんと相手を信じることは出来ます。
自身に原因がある場合は、自己嫌悪に陥り自爆することが多いです。
全部当てはまる方は心が崩壊する可能性が非常に高いので要注意です。
どうすれば信じられるのかと思い悩んでいませんか?
あなたは、相手をちゃんと見れていますか?
もしくは相手との遠い未来ばかり見ていませんか?
二人で過ごす「今」は安心出来ているのなら、ずっと一緒に居たいと願っているなら、
まず一分後の二人から想像しましょう。
幸せな今だけを見るのではなく、
疑念に縛られる遠い未来を想像するのでもなく、
確実に分かる数分後から始めて下さい。
簡単に、信じればいいとは私は言いません。
というか、言えません。
その怖さが分かるからです。
でも愛する人と一緒に居たいんですよね。
②相手が原因であるケース
ア)何度も嘘をつかれた。
つかれた嘘にもよるかもしれませんが、虚言癖はまず治らないでしょう。それも含めて愛せるかどうかで対処が変わります。愛せないなら、それは潮時かもしれません。
イ)浮気をされた事がある
俗に、1度過ちを赦したならば疑ってはいけないよ。なんて言われていますが、、、無理です。
1度でも裏切られてしまえば、その記憶は未来永劫消えません。
赦すと言うことは、それほど過酷で苦しいことなのです。そしてずっと一緒に居たいと思うならば、その疑心と一生戦う覚悟が必要なのです。
ウ)態度が変わった。
話し合ってください。
恐らく何らかの理由はあります。
浮気かどうかはわかりませんが、その言葉は出さずに話し合いをすることをお奨めします。
エ)身の回りや持ち物の変化
相手がこういった場合は、何かに心を奪われている可能性が高いです。
しかし、浮気ではなく新しい趣味にハマっているかもしれません。
何にせよ、よく相手を見てください。
他にも相手が原因の場合は生活や付き合い方に変化があるからでしょう。
疑心は、破滅へと向かうことが多いと分かっていながら、愛する気持ちと比例して大きくなっていきます。
別れを選択したくないなら、くれぐれも証拠探しをしたり、問い詰めたりしてはいけません。
浮気されてからじゃ遅いとか、されてるのに知らないのは情けないとか、
様々な感情があるのはとてもよくわかります。
怖くて、苦しい気持ちで過ごす毎日はもうたくさんだと思っていることでしょう。
最後にひとつだけ、
「愛してる?」
ではなく、
「愛してる」
と伝えるように変えてみてください。
だって、
いつの時代も、どこの国でも、死ぬまで添い遂げた夫婦でも、分かっているのはたったひとつ、
自分の気持ちだけですから。
あとは信じているだけです。
信じるしかないのだから。
そうすれば見えてくると、
誰かが言ってたなぁ。